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タイ最北端、チェンライの洞窟での少年13人失踪事件のローカルな裏話。

  • Writer: JR Siam Kata Resort
    JR Siam Kata Resort
  • Aug 22, 2018
  • 5 min read

先月世界中の話題となった小さなタイ最北端の町、チェンライで起きた12人のサッカー少年と1人の25歳のコーチの失踪事件。


チェンライには約2年住んでいたこともあり、地元での事件のように感じていました。

少しタイミングが遅いけど、チェンライに帰って色々な地元情報が入り、ニュースで報道されている表面的な事だけでなく、とても興味深い、タイや仏教国であるようなローカルならではの話しが聞けたので、この記事を書きます。



最北端のチェンライはとても自然が多い場所で、山々に囲まれた場所です。

そして北にそのまま上がっていくとミャンマー、ラオスと繋がるゴールデントライアングルがあり、国境の町としても色々な人種が混ざっている地域です。





自然もたくさんあり、まったりした雰囲気が外人、タイ人の間でも話題になり、観光客数が年々増加している隠れおすすめ観光地です。


こんな平和な小さな街、チェンライですが、6月から7月にかけて世界中の話題になりました。


洞窟失踪事件をざっと振り返ると、


6月23日------

11歳から17歳の12人のサッカー少年たちと、25歳のアシスタントコーチがタムルアン洞窟 (Tham Luang Cave) に入り、少し遊んでから出ようと思ったところ、突然雨が降り出して洞窟の中に閉じ込められてしまいました。


連絡がないまま1週間以上経過し、各国が救出作戦に参加し、ついに7月2日、イギリス人ダイバーの2人が13人の失踪者を入口から約4キロ離れたところで発見し、どうやって救出するかの検討に入りました。


7月6日-----

酸素を届けに行ったタイ人の元海軍特殊部隊のダイバー、サマン・グナンさん(38)が物資を届けた後の帰りに死亡。救助作戦の難しさが改めて浮き彫りに。



7月8日----救出作戦決行

各国からの色々な提案があった中、11日に再びモンスーンの雨が来るという予報から、8日に作戦決行し、10日までに救助する方針に決定。


7月10日-----13人全員生還!!



みんな無事に出てこれて本当によかったです。



さて、ローカルの裏話。


まず、13人が失踪したタムルアン洞窟、この洞窟にはこんな伝説があります。


約千年前ほど前、北タイにはいくつも王国がありました。

その中のとても権力を持っていた国の国王の娘がお付きの男の人と親密な関係になり、男の子を身ごもってしまいました。


出産まで身を隠してしたのですが、国王が娘の妊娠を発見し、追放し、処刑を言い渡しました。

娘はタムルアン洞窟で何人もの男性にレイプされたのち処刑されました。


その時お付きの人は何もせずに外から見ていたので、妊娠させた人という事がばれなかったため、処刑はされませんでした。


そのあと、ドイ・ナンノン(Doi Nang Non) という山が形成されました。


それがこの形です。





よくよく地形を見てください。


妊娠している女の人が横になっているように見えてきませんか?


右の一山が顔で、髪の毛がなだらかに右手に伸びて、妊娠しているお腹があり、足がある。




妊娠している女の人の頭部

頭部のアップもしっかり口や鼻の凹凸があるように見えませんか。



これが今回の洞窟失踪事件にどう関連しているか。



今回の失踪事件、一番真っ先に動いた組織は警察でしょうか?学校団体でしょうか?


警察でも、学校団体でもなく、僧侶の団体でした。

タムルアン洞窟の入り口はこの処刑されたプリンセスの足元にあり、洞窟にはプリンスの霊が住み着いていると信じられているからです。


タムルアン洞窟は実は、地元の高僧が洞窟を訪問してそこで修業をしようと思っても入口が見つからない、目の前に入口があっても見えなくて結局帰ってくる事が多い、という事実がある不思議な洞窟です。


また、洞窟の大きさも巨大で、ミャンマーまで続いています。


いくつもの小王国があった時代から、戦時中に王様の妻子を洞窟に隠していたら見つからなくなって死んでいたという話もたくさんあります。


その言い伝えから、地元では入ったら最後、生きては出られない洞窟と言われています。


今回もなぜ僧侶たちが真っ先に動き出したかというと、処刑された プリンセスの霊とコンタクトを取り、子供たちを解放してほしいとお願いするためでした。

何人もの高僧たちが霊とコンタクトを取ることができたのですが、どの高僧も口をそろえて プリンセスの霊は悲しそうな、怒ったような表情をしていて、解放はしない、と言っていたようで、地元の人たちも半ば諦めかけていました。



そして奇妙なことに、子供たちのいるであろうエリアだけ豪雨で、他の洞窟の場所はそこまで雨が降っていませんでした。

また、外から子供たちの声が外で聞こえ、外から大声でコンタクトを取ろうとしても全く聞こえていない、というようなことも起こっていたようです。


そんな絶望的な情況の中、展開が一転する事態がアメリカで起こりました。




ある晩、一人のアメリカに住んでいるタイ人女性が洞窟の夢を見ました。

その夢の中で、この洞窟失踪事件を解決するにはミャンマーの Maing Hpone Sayadaw という名前の僧侶にコンタクトを取って、洞窟に行ってもらえ、という指示を受けました。


その女性はとても大事なことだと思い、すぐにタイに帰国し、北タイへ向かい、捜査チームに状況を話し、その僧侶を探すように伝えた。

ミャンマーに住んでいるミャンマーの僧侶にも関わらずすぐ発見することができ、洞窟へ急いでもらいました。


そこでその僧侶が洞窟に入り、仏教のお祈りをし、しばらく プリンセスの霊とコンタクトをとるために瞑想に入り、数時間後、洞窟から出てきてジャーナリストに一言、


「彼らはみんな無事でまだあのエリアにいる。あと2、3日後に出てこれるだろう」


と言い放ちました。



そして2日後、その僧侶が言った通り全員が無事で洞窟から出てくる事ができました。


ただ、


なぜその僧侶じゃないといけなかったのか?

なぜプリンセスの霊は彼らを解放したのか?

そしてなぜそもそもそんな洞窟で12人の子供たちとコーチが洞窟で失踪したのか?



まだタイの伝説は続きます。




★長くなったので、次回へ


 
 
 

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